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多重債務事件における判例

消費者契約法という法律がありますが、どこまで消費者のために有効な法律なのか、手探りの状況が多かった時分に、条文の解釈上、適用されるはずと、やってみた裁判です。
何事もそうなのですが、やらないと、出来る出来ないは分からないのです。
誰かがやってうまくいけば自分もやるなどという発想で、進歩などするはずもないのです。
そういう意味では、この判決は、かなりセンセーショナルでした。京都新聞にも記事が掲載され、もうこの時点では判例など一切提供しない(詳しくは懲戒についてを参照)ことにしていたので、京都新聞の取材にも、当事者が特定できないことはもちろん(まあ神戸に本社のある商工ローンなんて匿名にもなりませんが)、被告保証人の属性については、20代男性くらいしかない訳です。
何度か遊びに行って2,3回おごってもらった程度で、保証人に署名押印せんでも、と思いますが、人間関係を悪くしたくないという思いにつけ込まれ、そういう情誼的な人間関係につけ込まれた、本当に憤りを禁じ得ない事例です。
感情だけを振り回して裁判をする弁護士には百万年経っても、本件のような判例は入手できないでしょうが、この判例の後、消費者契約法の適用を抑制させ、貧富の差を拡大させることに執着した最高裁によって、消費者契約法はほぼ使い物にならないという判例が出されたため、本件のような難易度の極めて高い事例はもちろん、そうでない事例においても、消費者契約法は骨抜きになってしまいました。
本件のような争点での戦い方はもう難しいでしょう。
それでも、結果を出そうと思ったら、一歩を踏み出す勇気を持ち続けること、という大切な教訓がこの事例にはあります。


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